2013.07.18
最近のニュースに私的コメント
最近の三次産業への投資に見る疑問
インドネシアへの投資案件は未だに輸送機器関連の部品製造企業が多い中で、飲食業などの三次産業の進出も増えつつあります。
そしてこれらの投資家は、割と若い会社や若手の企業家であることが特徴になっています。この分野の進出相談に来る人の大半が30代であることも大きな特徴です。
しかし、彼らに共通していることとして、インドネシアの発展に貢献しようという意識が全く無いことで、最近の中間層の急増による国内需要の波に乗って、一儲けしようということしか考えていなように思えることです。
投資家、あるいは起業人としては当然のことだと言われるかもしれませんが、本当にそれで良いのかと、漠然とした疑問を抱いてしまいます。
1965年以降、日本の製造業は人・物・金をつぎ込んで、インドネシア政府の要求に応えながら、インドネシアの産業基盤の強化に尽力して来ました。その成果である国内需要の急増と言う果実を刈り取ることに意欲を燃やす最近の投資傾向に、何か言いようのない理不尽を感じるのは私だけではないはずです。