20年振りのスマラン訪問
日本に帰国してから20年になりますが、帰国直前に訪問してから20年振りに中部ジャワの州都、スマランを訪問する機会がありました。
ジャカルタからはガルーダ航空で往復したのですが、行きも帰りも200人乗りの機体はほぼ満席で、帰りのスマラン空港の搭乗ゲートの乗客の多さに驚きました。
しかし、空港の佇まいは当時とあまり変わっておらず、ジャカルタだけが突出して変わっている印象をより強くしました。
その印象をさらに強くしたのは、ホテルの価格の差でした。ジャカルタで宿泊した割と新しいアメリカ系のビジネスホテルが一泊10,000円で、朝食も日本のビジネスホテルと引けを取らないくらい質素でした。
それに対して、スマランのホテルジャカルタのビジネスホテル系列の格上にも拘わらず、半額の5,000円でしたが、実質的には四つ星レベルで、朝食も十分立派な内容でした。やはりジャカルタは異常だと痛感しました。
滞在中はスマランの街から車で約3時間、北岸国道を東に走り、ジュワナと言う小さな漁港がある町に向かいました。
この区間の道路はとても良く整備されており、そのせいか、渋滞も予想したほど酷くはなく、トラックが列をなして走っている様子に、日本の昭和40年代の国道一号線もおそらくこうだったのだろうと想像しました。
スマランとは関係ありませんが、成田空港からの便が廃止になったため、今回は初めて羽田空港からのガルーダに乗りました。羽田空港の国際線ターミナルには何故か両替所が少なく、どこも長蛇の列であったため、インドネシア入国のための到着ビザ料金35ドルを事前に購入することを諦め、ジャカルタ空港では円で支払ました。
予想通り到着ビザ購入窓口の為替レートは酷いもので、Rp.130/円で計算されてしまいました。その後に空港の両替所で円をルピアに替えたところ、Rp.95/円だったのには呆れてしまいました。羽田空港の国際線ターミナルに両替所を増やしてくれることを強く望みます。
ジャカルタからスマランに移動する前に、空港の出発エリアにあるKFCである人と1時間くらい待ち合わせをしたのですが、その間の車の騒音、レストランのテレビの轟音、行き交う人々の叫び声は未だに頭の中で響き渡っているようです。その反対に日本はどこへ行っても耳鳴りがするくらい静かです。