2015.06.03
インドネシアの耳より情報
映画でインドネシアの近代史を知る
インドネシアがオランダの植民地から独立するスカルノ大統領の時代から、30年間の長期政権を築くスハルト大統領時代に変わる、インドネシアの近代史を知るには以下の映画を視聴することをお薦めします。全てインドネシア語ですが、インドネシアに関わる人達には是非視て欲しい作品です。
Penghianatan G30S S-PKI 9月30日事変 インドネシア共産党の裏切り
社会主義に傾いて行ったスカルノ大統領の下、経済破綻の中で勢力を伸ばして行ったインドネシア共産党は1965年9月30日の未明、政権を剥奪する目的で軍事クーデターを決行します。
しかし、スハルト少将率いる陸軍に数日で制圧され、以降、共産主義は御法度となり、クーデターを支援したとされる中国とはその後30年間にわたり国交断絶となります。
Soekarno スカルノ
初代大統領スカルノ氏の若い時期から独立を宣言するまでの半生記を描いた、2013年末に公開された割と新しい映画です。日本軍の描写に少し異議がありますが、画像は綺麗です。
Ketika Bung Di Ende エンデ島当時の同志(スカルノ)
初代大統領スカルノ氏が若い頃に、独立運動を主導したとの疑いで、オランダ植民地政府によりインドネシア東部のエンデ島に家族共々隔離された時の物語です。
The Act of Killing アクト オブ キリング
1965年9月30日のインドネシア共産党によるクーデターの後の、共産党員狩りの悲惨な歴史をドキュメンタリー風に表現した作品です。かなり残酷な場面もありますので注意して視て下さい。