2016.03.28
インドネシア訪問日記
TEGALは昭和40年代の浜松
昨年から何度か中部ジャワの町Tegalを訪問する機会がありました。ジャカルタから高速道路を使って5時間。距離的には250Kmくらいですからもっと短時間で行けるはずなのですが、ジャカルタの渋滞を抜けるのと、高速道路が少し手前で切れているため、どうしても時間がかかってしまいます。特急電車も朝と夕方に走っていますが、やはり4時間くらいかかるのと、あまり乗り心地が良くないことから車で往復する方を優先してしまいます。
考えてみると、日本も東名高速道路や新幹線が出来るまでは、東京から浜松まで行くにはこれくらいの時間を要したものと思います。当時の浜松の様子を想定すると、まさに今のTegalは昭和40年代の浜松ではないかと思いながら車を走らせました。
ジャカルタに駐在している日本人にTegalの話をすると『どうしてそんな遠くて不便な所に』と皆さん驚きます。それはまるで東京だけが日本で、それ以外は住めないといっているようなもので、昭和40年代の浜松もそのように見られたのでしょうか。そんなことは有り得ません。
確かに今のジャカルタは渋滞という問題はありますが、物が溢れ、日本語対応の社会インフラも整備されているため、とても便利であることは確かです。しかし、これが当たり前になってしまい、ジャカルタ、スラバヤ、バンドンと言った大都会以外の所は進出先から外してしまう傾向はどうかと思います。
物価の安い僻地を敢えて選んで進出する韓国企業を見習えとは言いたくありませんが、半世紀前の日本人に較べて最近の人達は随分と惰弱になったと憂いてしまいます。