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2018.03.19 インドネシア進出を検討している社長さんへのメッセージ インドネシア進出準備

機械化?それとも人海戦術?

 昨今、日本では労働力不足が叫ばれており、外国人労働者の活用の是非が議論されています。私は個人的には国としてリスクが大きいことが既に欧州で証明されている外国人労働者、いわゆる移民を積極的に入れることには反対で、昭和40年代に周辺のアジア諸国から移民を入れることが出来ない環境の下、設備投資、技術投資、そして人材投資で高度成長を達成した経験に学ぶべきと考えています。
 ではインドネシアにおいてはどうなのでしょうか。2016年のインドネシアの総人口は約2億6千万人で人口増加率は1.5%ですが、これまでの傾向からして2040年までは全人口の50%を占める生産人口も増え続けると予測されます。要するに日本国内とは全く異なる環境での生産体制を考えなくてはなりません。
 そうは言っても物価上昇率と経済成長率を考慮して決められる最低賃金は、インドネシアが経済成長を続ける限りにおいて毎年10%前後の上昇が予想されます。
 また、文化の違いや教育レベルの違いから、仕事の能率を日本と同じにするまでには長い時間を要することから、どうしても多目の人員を使うことになり、人件費が安いからと言って安易に人手に頼るのも将来に禍根を残すことになるでしょう。
 ではどうしろと言うのか!との声が聞こえて来そうですが、ここでこそコスト、品質、納期が最適になる労働集約と設備集約の組み合わせを数字で検証することが大事になるのです。
 一部の工程を機械化または自動化するとしても、必ずしも日本と同様に無人化する必要はないかもしれません。コアとなるロボットは日本から輸入するにしても、その周辺の半自動設備は現地でも調達出来るようになっています。
 人海戦術あるいは労働集約で事業を始める際に、人材育成や躾教育は大変重要な要因となりますが、これについては別のページで述べたいと思います。