2018.09.12
インドネシアでの仕事のアドバイス
インドネシア政府の得意技【アドバルーン】
ある日本の企業がインドネシアに現地法人を設立したいとのことで取引関係にある金融機関に相談したところ、その金融機関がインドネシア投資調整庁BKPMの東京事務所に投資金額について確認した。
BKPM東京事務所からは、今年の7月から最低自己資本金を25億ルピアから100億ルピアに上げた聞いているとの回答があったそうである。
そんなことをしたら海外からの投資が激減するのは目に見えているのでまさか本当ではないだろうと思ったが、念のためにこの分野の専門家に尋ねてみた。
回答は、借入金を含めた総投資額を100億ルピアまでにしないと恒久事業許可は下りないが、当初の最低自己資本金25億ルピアは変わっていないとのことであった。
ああ、またしてもインドネシア政府得意のアドバルーンかと思った。噂を広めて世間の反応を見てから正式な法律を出す、または取り下げるという手法である。
とにかく新たな法律が出されても、またはそのような噂があっても決してあわてて対処しないことだなと、今更ながらに痛感した。