2019.02.28
インドネシアの耳より情報
インドネシアの【ゴミ処理】ビジネス
インドネシアの首都ジャカルタは約10,000,000人が暮らす世界有数の大都市ですが、そこから排出されるゴミの量は毎日7,000トンを超えると言われています。このゴミは大型トラックで隣のブカシ県にあるバンタルグバンというゴミ処理場に運ばれているのですが、そこの収容能力は2022年前後にはパンクするため、ジョコウィ大統領はいくつかの大統領令を出して対策を促しています。
ゴミの問題は首都ジャカルタに限らず、ほぼ全土の市町村における問題であり、中央政府はゴミ処理対策予算として今年度から10兆ルピア(約800億円)を用意して地方政府による問題解決を支援する姿勢を示しています。
また、日本やドイツなどの海外の先進諸国からもゴミ発電施設の建設など、様々な協力が提供されています。しかし、未だに抜本的な解決策とは言えない状況で、この問題を管轄する環境省や技術応用庁は自分たちでの解決策の企画と併せて、海外からの協力を切に願っており、昨年末に技術応用庁に情報をもらいに行った際には、長官が自ら会ってくれるほどの対応でした。
経済成長を続けるインドネシアの副産物として増え続けるゴミの問題こそ、国を挙げてそれに実直に取り組んで来た日本の経験と技術を活かせる分野かと思います。インドネシアも間違いなく日本に期待しているはずです。