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2019.05.13 最近のニュースに私的コメント

到着ビザの金額変更は大統領令

5月に入ってからインドネシアの到着ビザVOA代金が米ドル35から50万ルピアに変更されました。

利用通貨は以前と同様にルピアに限定せず、米ドルや日本円でも可能なようですが、なぜこのようなあまり意味が無いと思われる変更をするのかと(暇ですねえと言われそうですが)調べてみました。

この変更の基になっているのは、2019年4月18日発行の大統領令第28号2019年で、タイトルは『人権法務省における税収以外の国庫歳入の種類と料率』となっています。

この法律は203ページに及ぶ分厚いものですが、その中に30日間の訪問ビザ料金を50万ルピアと定めているため、それに従ったのだろうと思われます。

大統領令ですから従うのは当たり前でしょうが、聞くところによると新しいビザのスタンプや領収証が準備されないまま変更されたため、現場では大混乱を来したとのことです。

その様子が目に見えるようです。

写真は2017年5月の第三ターミナル開港当初の入国管理に並ぶ長い列

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今年に入ってからは到着ビザのスタンプを販売する窓口、貼り付ける窓口、そして審査する窓口を別々にして訪問客を混乱させる事態もありました。

中には不正な手段で入国しようとする外国人がいるかもしれませんが、国の顔である空港のサービスはとても大事であると痛感します。

インドネシアの場合は利用者に対するサービスよりも、管理する側の都合や便宜を優先する姿勢がいまだに強く残っているため、海外からの訪問者を落胆させていることを真摯に受け止めるべきです。