2019.08.30
最近のニュースに私的コメント
インドネシア首都移転に対する国民の反応
インドネシアの首都移転に対する世論調査の結果が色々なところから発表されました。
それによると、全国平均では賛成35.6%、反対39.8%であり、ジャカルタでは95.7%が反対、ジャカルタを除くジャワ島では賛成18.2%、反対38.7%であるとのことです。
やはり昔と変わっていないなあと言う感想です。
スハルト政権時代も人口がジャワ島に集中するのを回避して、かつ他島の開発を進めるためにジャワからカリマンタンや当時はイリアンジャヤと呼ばれたパプアに移住させる政策を立てていました。
しかし、政府の甘い言葉に乗せられて移ったのはよいが、現地で用意されているのはバラックの住まいで、昼間は象が、夜になると虎が徘徊するような環境で、多くの移住民は逃げ帰るという話を聞かされました。
今回は首都移転ですからさすがにそんなことはないと思いますが、特にジャワの人達は生まれた土地から離れるのを嫌うと言われていますので、今のジャカルタの渋滞、地盤沈下、大気汚染、水質汚染などの対策として多くの住民を移住させるのは大変なことだろうと想像しています。
国の行政機能だけを移すと言う声も聞かれますが、それでは上記の問題解決にならないでしょう。
言い出したジョコウィ大統領は5年後には退任しますが、その後を引き継ぐ大統領は大変でしょうね。