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2020.05.20 インドネシアでの仕事のアドバイス

工場をサプライチェーンの中心と捉える

新たに立ち上げるインドネシア工場の管理体制は、本社工場のものを真似て構築すれば良いと安易に考えていませんか。
確かにそれも一つの選択肢でしょう。
しかし、増築と改築を繰り返した田舎の古い旅館のように、廊下が迷路のようになっていたり、隣の新館に渡ったところ二階が三階になっていたりしていませんか。
多くのベテラン社員が管理している本社工場では、それでも大きな問題も無く回っているかもしれません。
しかし、多くの新人社員が管理することになるインドネシア工場では、恐らくそのようには行かず、混乱が混乱を呼ぶ事態に陥ってしまう危険があります。
それを避けるためには、新人でも理解出来る様な、可視化出来る簡潔で体系的な管理体制を、サプライチェーンプロセスに基づき新たに構築することが必要になるでしょう。
サプライチェーンとは、材料を調達して、製品を製造し、それを顧客に納入する一連の仕事を意味しますが、工場は真にサプライチェーンを具現化したものですので、この手法は工場の管理体制を構築する際に大変役に立ちます。
日本の製造業は個々の技術や技能においては、今でも世界に敵なしと思います。
しかし、体系的な制度の構築にはやや弱いところがあるように思えます。
そこで、この分野においては、欧米のエクセレント企業が知恵を出し合って創り出したサプライチェーンプロセスと言う概念を活用すると良いでしょう。