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2020.09.02 インドネシアでの仕事のアドバイス インドネシア進出準備

インドネシア進出の落し穴 12.資材調達

オランダ植民地時代と、独立戦争後の歴史を少し辿ってみれば納得出来るのですが、インドネシアは天然資源に恵まれていますが、ほとんどの工業用原材料は中国、韓国、台湾そして日本からの輸入に依存しています。
主な工業製品で天然資源から最終商品にまでインドネシア国内で完結しているものは、唯一木工家具くらいのものでしょう。
日本や中国、韓国にあって、インドネシアに未だ無いものとして、天然資源から工業用現材料を作り、それを部品に加工する上流と中流の産業分野が上げられます。
圧倒的に安い人件費が魅力的な時代は終わろうとしているインドネシアにとって、この分野の遅れがこれから大きなハンディキャップになるものと危惧されます。
インドネシアを始めとするアセアンの今後の経済成長を睨んで、インドネシアに製造拠点を作ろうとするほとんどの企業は、この問題に直面して足踏みをしてしまいます。
事前の販売市場調査と併せて、資材・部材調達市場についても十分な調査を行い、いわゆるサプライチェーンの形が確信出来た段階で投資に踏み切ることが大事です。
ただ一つだけ言えることは、インドネシアで成功している日系企業に共通していることして、サプライチェーンを構成する材料サプライヤや販売チャネルを、時間と手間を惜しまずに育て上げて来ていることです。
インドネシアで成功するには根気が必要です。