2021.03.06
最近のニュースに私的コメント
ジョコウィ大統領の『外国製品を嫌う』宣言
ジョコウィ大統領がテレビで『外国製品を嫌う』というタイトルの会見をしていました。
主旨は自国産品の需要を増やすことで、これは今に始まったことではなく、スハルト政権時代から延々と続いて来た基本政策です。
自国産品の需要を増やすことで国内の仕事を増やし、現在推進している雇用創出法案実施を後押ししたいのでしょう。
長期的には独立100年の2045年までに世界第五位の経済大国を目指すと大見得を切ったことも背景にあるのでしょう。
ジョコウィ大統領が対象としている工業製品については、世界は供給国側と需要国側の二つに分かれると思います。
産業革命により世界に先立って供給国側の立場を確立したのは欧州でした。
それに遅れをとってはいけないと、猛烈な富国強兵策で追い付いたのが明治以降の日本です。
その後を追いかけようとしたけれど、ゼロから始めることを捨てて、欧米と日本から技術を盗むという裏技で追い付いたのが韓国と中国です。
さて、インドネシアは日本方式で供給国側に立ちたいのか、それとも中韓方式で供給国側に立ちたいのか、どちらでしょうか。