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2021.03.22 最近のニュースに私的コメント

2024年以降の大統領は誰?

日本のODAで発足したインドネシアの世論調査機関LSIが、2024年の大統領選挙で誰を選ぶかと尋ねた結果が以下の通りであったと公開されています。
一位 プラボウォ国防大臣
二位 ガンジャル中部ジャワ州知事
三位 アニスジャカルタ首都特別州知事
プラボウォ国防大臣はスハルト大統領の長女の元夫で、陸軍特別部隊の司令官時代に起きた1998年のジャカルタ大暴動の際に、デモを先導していた学生数名の暗殺を指示したとして罪に問われ、しばらくアラブ諸国に亡命していたのは有名な話です。
ほとほりが冷めて帰国した後は、2014年と2019年の二度の大統領選挙で現役のジョコウィ大統領と闘い二度負けたのですが、野党との大連立を構築した二期目のジョコウィ政権では国防大臣に就任しました。
1951年生まれのプラボウォ氏は次期の大統領選挙の時には73歳になっており、インドネシアの平均寿命ではかなりの高齢者ですが、インドネシアでは上流社会の人達は先進国並みに長寿なので、年齢の心配はしていないのでしょう。
我々日本人にとって関心があるのは、年々中国寄りになって来ているジョコウィ大統領の後継者が、アメリカ寄りとは言わないまでも、中立な立ち位置に戻してくれるかどうかでしょう。
アセアンの盟主で、その中で唯一G20のメンバーであるインドネシアは、国際政治の場における影響力は今後益々高まると予想されます。
次期大統領として5年あるいは10年、この国を指導する人が誰になるのか、大きな問題だと思います。