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2021.04.15 インドネシアでの仕事のアドバイス

人材育成を社内研修で行うと一石二鳥

工場長としての駐在時代は人材育成に力を入れました。
特に生産現場で働く人間を単なる労働力ではなく、付加価値を生み出す社員として育てるために色々な仕組みを導入しました。
中でも重視したのが『社内高等学校』と名付けた制度です。
講師は日本人を含む管理職全員で、それぞれの得意分野や希望する分野を担当してもらい、必要に応じて社外の研修や専門機関の特訓に参加してもらうこともありました。
受講生は生産現場で働く全ての作業者が対象で、一年間にわたりいくつかの研修を受けることで、期間契約社員から正社員へ、ワーカーからグループリーダーへ、グループリーダーからフォアマンへの昇格の資格を得られる制度にしました。
研修テーマは、品質管理、原価計算、機械保全、そして各製品に関する専門知識や社内での色々な加工作業についての専門知識など、幅広く用意しました。
研修期間は一年間で、終業後の2時間を週に二三回割り当てました。
受講生に時間外手当は付けませんでしたが、希望者は多く、昇格という目的があるため、皆真剣に勉強していました。
そして何よりも講師を担当した管理職は、他人に教えるためにはまず自分が勉強しなくてはならず、彼らのレベルアップにも大きな効果があったと感じています。
正に一石二鳥の制度でした。