独立100周年に向けた大目標に陰り

ジョコウィ大統領はインドネシアの独立100周年である2045年に向けて、以下の様な大目標を掲げて来ました。

1.カリマンタン島への首都移転

2.世界第5位の経済大国

3.電気自動車の一大供給国

4.2032年オリンピック開催国

カリマンタン島への首都移転は、コロナ問題への対処にお金を回すことになり、移転資金調達の面で苦しくなるのは確実です。

世界第5位の経済大国もやはりコロナ問題でブレーキがかかるでしょうか、インドネシアだけでなく世界的な問題なので、コロナ後の頑張りで可能性はさらに高まるかもしれません。

電気自動車の一大供給国を目指すことは心配です。ガソリンエンジンの自動車分野をアメリカ、日本、ドイツに支配されてしまい、それを覆すことが困難と見た中国やイギリスが、環境対策の名の下にパラダイムシフトを起こして電気自動車で取って代わろうとしているようです。この戦いに飛び込むのは非常に危険な気がします。

2032年オリンピック開催国は残念ながらオーストラリアのブリスベーンに決まりました。インドネシアは2036年の開催国として再チャレンジするそうですが、スポーツの祭典と言うよりは、利権に渦巻く商業イベントである間は下手に手を出さない方が良いと思うのですが・・・。またはインドネシア大会がスポーツの祭典に戻すことを主目的にするのであれば話は別ですが。