2021.09.01
コンサルタントの独り言
今は昔の生活環境、雨漏り、断水、泥棒、ヤモリ、羽蟻
チカランに日本人専用のサービスアパートが完成したニュースが写真付きで伝えられていました。
快適な施設だけでなく、警備の面でも安心して住める環境は素晴らしいことです。
この種のニュースを視ていつも思い出すのが、40年前に初めて住んだ南ジャカルタの借家のことです。
当時はほとんどの外国人は一軒家を借りて住んでおり、私の場合も例外ではなく、多くの日本人駐在員が済む地区の一画にある一軒家を前任者から譲り受けました。
この平屋の家は雨が降るとあちらこちらで雨漏りが発生し、ある大雨の夜には物置にしていた部屋の天井が雨の重みで崩落するほどでした。
飲料水は国営水道会社から引いていましたが、乾季になると頻繁に断水するため、予備の地下水ポンプで汲み上げても泥水が出て来るだけでした。
家の裏がスラムのような地区だったためか、何度か夜中に泥棒に入られそうになり、窓を開けて大声で騒いで追い払ったこともありました。
その後に移った何軒かの借家も似たようにものでしたが、こちらも経験を積んでいたお蔭で事前に見極める目も養われて行きました。
しかし、どこの家にもヤモリは住んでおり、朝には小鳥のような声で鳴いていたものでした。
気持ちが悪かったのはスコールの後に家の床に溢れ出る羽蟻の群れてした。
女中さん達はそれを油で揚げて食べていたのですが、さすがに私は駄目でした。
最近の駐在員はこんな体験をすることもないのでしょうね。