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2022.01.07 最近のニュースに私的コメント

ブカシ市長の汚職逮捕劇はガス抜きか?

Kota Bekasi

西ジャワ州ブカシ市のラフマット・エフェンディ市長は1月5日、市政府職員の昇進と引き換えに金品を受け取っていた贈賄と職権乱用の疑いで汚職撲滅委員会KPKに逮捕されました。

また、市長に昇進を持ちかけた職員12人も贈賄容疑で逮捕され、約40百万円が絡んだ組織ぐるみの汚職事件に発展しているようです。
ブカシ市は首都ジャカルタの東側に隣接した政令都市で、その西側には大規模な工業団地や新都市を抱くベッドタウンとして急成長している地域です。
同じブカシ県内で西側に位置するチカランでは、巨大都市開発に絡む汚職で県知事が逮捕される事件もありました。
インドネシアの経済成長のショーケースのようなブカシ県は、都市開発、工業団地建設、高速道路設置、新幹線工事等々音を立てて発展している印象が持たれますが、大金が動く所では汚職が生じるのは仕方ないことのようです。
汚職撲滅委員会PKPはその権限が制限され、優秀なスタッフが大量に解雇されるなどして、汚職撲滅に対する現政権の姿勢が問われていましたが、今回の逮捕はそれらの避難をかわすためのガス抜き作戦かもしれません。
汚職撲滅委員会PKPの取り締まり対象は、市長とか市の職員レベルではなく、もっと上の国の中枢に巣食う悪人であったはずです。