2022.03.25
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マレー語をアセアンの第二公用語に
マレーシアのイスマイル首相が、アセアンの第二公用語にマレー語を指定することを提案しています。
現在の公用語は英語ですが、マレー語はインドネシア、ブルネイ、シンガポール、タイ南部、フィリピン南部、カンボジアの一部で使われており、使用人口はインドネシアの2.7億人を含めて3億人を超えると言うのが理由です。
アセアンの総人口は6.5億人ですから、半数弱の人達がマレー語を話していることになります。
確かに発音や文法は簡単で覚えやすいのですが、その反面、ビジネスや科学分野での語彙が乏しく、表現方法に限界があることが弱みです。
オランダがインドネシアの植民地政策をスムーズに進めるために公用語として強制的に使わせた当時のマレー語が、インドネシア独立に際しては国語とされ、今度はアセアンの第二公用語となるのか否か、今後の進展が楽しみです。