2022.04.06
最近のニュースに私的コメント
インドネシアの国家安全保障体制は大丈夫なのか?
ウクライナ戦争による影響が大きいと考えられますが、インドネシア国内では揚げ油とガソリンの供給不足で社会的な混乱が続いています。
4月3日から断食に入り、5月2日-3日に断食明け大祭レバランが予定されていますが、このままでは生活必需品の最大需要期と帰省に必要なガソリンの需要急増に対応出来ず政府の責任問題に発展するかもしれません。
今年のレバランでは月の収入が300万ルピア(約25千円)以下の家庭に対して100万ルピアの現金補助を考えているようですが、供給そのものが不足しているのであれば焼け石に水になることも考えられます。
国の安全保障は軍事面だけでなく経済安全保障も重要で、経済が経世済民の略であるように、食料、燃料、資源の自給率が問われることになります。
日本は軍事、食料、燃料、資源の全てにおいてアメリカを始めとした他国依存で、目を覆いたくなるような姿ですが、本来は自給力が高いはずのインドネシアで何が問題なのか、政府は真摯に考えるべきでしょう。
首都移転やEV生産拠点化などはそれに比べて優先度は低いのではないでしょうか?