2022.09.30
最近のニュースに私的コメント
益々混沌として来た大統領選挙
一時期は憲法違反ではないかと話題になった、現役のジョコウィ大統領続投の線はほとんど影を潜めた様子ですが、今度は副大統領候補に担ぎ出す話が出て来ました。
これも憲法を改訂しないと無理な話のようですが、過去2回の大統領選挙でジョコウィ氏に敗れたプラボウォ氏の陣営から出た話として騒ぎになっています。
プラボウォ氏はジョコウィ政権の二期目では国防大臣に指名され、自身が党首を務めるGerindra党も連立与党に加わるなど、ライバルから盟友としての変身ぶりを見せていたのですが、三回目の大統領選挙での挑戦で、まさか現役の大統領を副大統領候補に選ぶとは誰も予想していなかったことでしょう。
中部ジャワの家具工場オーナーからソロ市長、首都ジャカルタ州知事、そして大統領へと駆け上った、いわゆる平民出身のジョコウィ氏に対し、30年の軍事独裁長期政権を築いたスハルト大統領の娘婿として、国軍のトップクラスに上り詰め、当時は次期大統領の最有力候補と言われ、一時は1998年のジャカルタ暴動の責任を問われて海外に亡命していたものの、莫大な富を持つと言われるプラボウォ氏は、この8年以上の間どのような気持ちでジョコウィ大統領を見ていたのだろうか。
大統領候補と副大統領候補のコンビで選挙に臨み、それを支持する政党がコロコロと変わる大統領選挙は、本当に混沌とした状況の下で繰り広げられている感じです。
結果は神の思し召しのまま、インシャアラーです。