2022.10.23
最近のニュースに私的コメント
小児用シロップ薬で131人の子供が死亡
この数ヶ月で小児用シロップ薬を飲んだ、主に1歳から5歳の子供240名が急性腎不全に罹り、そのうち半数の以上の131名の子供が死亡したとの事件が起きています。
薬は街中の薬局で買えるものらしく、インドネシア政府はシロップ薬を販売停止にする緊急措置を講じ、国内の薬品製造会社と全製品の検査に乗り出しているようです。
しかし、おかしいと思われるのは、今日になって初めて飲んだ薬を届け出て欲しいと発表していることです。
病気を発症した子供の親に聴けば直ぐに判ることを何故これまで行わなかったのか、どうも良く分りません。
監督官庁は何かに忖度したのでしょうか。
許可されていない成分を混入させたのではないかとの疑いも出ているようです。
対応に当たっているのは保健相管轄の食品医薬品監督庁BPOMで、インドネシアで販売される全ての食品、飲料、医薬品、化粧品はここの厳しい審査を通らないと販売は許可されません。
ここの審査は長い時は1年にも及びますが、現物検査そのものよりも、第三機関による膨大な証明書を集めることが主体である印象があります。
もしもこれらの証明書がお金で入手されたとすると、この審査制度も一挙に崩壊してしまいます。
今回の事件はそのような闇に包まれていないことを願いますが・・・・