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2023.04.01 最近のニュースに私的コメント

U-20ワールドカップバリ島大会中止

2023年5月20日から6月11日にかけて、バリ島での開催が予定されていたサッカーU-20ワールドカップが、バリ州の知事がイスラエルの選手が参加することを理由に、開催を許可しないとしたことで、最終的にバリ島での開催は中止となり、急遽別の開催国を探すことになりました。
バリ州の知事の決定に、次期大統領候補の中で現在のところトップの支持率を得ている、中部ジャワ州のガンジャール氏も賛同を表明したことで、大統領選挙にも影響するのではと、余計ややこしい状況になっているようです。
ジョコウィ大統領と新任のインドネシアサッカー協会会長も、開催の方向で調整に動いたようですが、スポーツに政治問題を持ち込まないとするFIFAの逆鱗に触れたようで、開催権を剥奪された格好です。
その結果、インドネシアの代表選手も出場出来なくなったようで、イスラエル参加反対を後押ししたとして、インドネシア闘争民主党PDI-Pに対する批判も強まっているようで、この党を基盤としてガンジャール氏を推しているジョコウィ大統領も困惑していることでしょう。
確かにイスラム同胞であるパレスチナ人を抑圧しているイスラエルに対して、インドネシア政府はこれまで国交を断絶しており、パスポートにもイスラエルへの渡航を禁止すると明記されています。
イスラム教スンニ派のリーダー的立場にあるサウジアラビアが、イスラエルと関係を結び始めている国際情勢の下、しかもイスラム教徒ではなくヒンズー教徒のバリ州知事が何故にこのタイミングで大会を拒絶しなくてはいけないのか、これも一年後に控えた大統領選挙への伏線かと邪推してしまいます。