佳境に入って来た副大統領候補選び

次期大統領選挙の投票日は2024年2月14日で、大統領候補はプラボウォ国防大臣、ガンジャール中部ジャワ州知事、そしてアニス前首都ジャカルタ州知事の三名に絞られて来ましたが、今年の10月が期限とされている副大統領候補の指名は、混迷しながらも各候補の方針はなんとなく見えて来たように思われます。

まず、現大統領の支持基盤であるインドネシア闘争民主党(PDI-P)が推すガンジャール氏は、10年後の次の次の選挙で大統領候補と成り得る5人を指名しているようです。

その5名とは、サンディアガ・ウノ観光・創作経済大臣、エリック・トヒール公共事業大臣、アグス民主党党首、アンディカ元国軍長官、そしてチャクイミン民族覚醒党党首です。

今のところ支持率では他の二人に少し差を付けられているアニス氏は、スシ元海洋漁業大臣、コフィファ東ジャワ州知事、そしてグスドゥール元大統領の長女など、女性候補を立てて巻き返しを狙っている様子です。

未だに明確にその姿勢を出さないのが、現在支持率トップのプラボウォ氏です。現大統領の長男でソロ市長のギブラン氏と組み、国民の圧倒的な支持を得ているジョコウィ大統領の支援を取り付けようとしているなどの噂もありますが、氏の副大統領候補指名が次期大統領選挙の行方を決めるような予感もします。