2023.10.17
最近のニュースに私的コメント
KKNを体現したジョコウィ政権
インドネシアでは重大な反社会の一つとして、汚職・共謀・縁故主義を挙げており、これらのインドネシア語であるKorupsi,Kolusi,Nepotismの頭文字を取りKKNと称しています。
スハルト大統領による30年の長期独裁政権では、このKKNが蔓延ったことの反省として、以降の政権はいずれもKKNの撲滅を目標に掲げて来ました。
2014年以降のジョコウィ政権も例外ではありません。
しかし、来年10月で2期10年になる政権下では、これまでに4人の大臣が大型汚職で逮捕されました。
また、ジャカルタ-バンドンの新幹線導入では、日本との契約直前にキャンセルして、中国との契約に変更しました。
この件では日本チームによる現地調査データが、コピーされて中国に渡された可能性が非常に高いとされ、担当していた当時の公共事業大臣による中国との共謀が疑われます。
そして、次期大統領選挙での副大統領候補に、40歳という年齢制限を規定する憲法を変えてでも、35歳の長男を据えようとする強引な政治工作。
28歳の次男を野党に移籍させて、いきなり党首にさせる力技。
これは縁故主義と言わずに何と言うのだろうか。
庶民の代表として期待されたジョコウィ大統領ですが、まさかKKNを体現することになるとは、全く予想外でした。
誰でも権力を持つと、裸の大様になってしまうのでしょう。