ジョコウィ大統領とマーフド副大統領が離反？

先日のインドネシア闘争民主党の結成記念日集会に、ジョコウィ大統領は外遊の理由で欠席したのに、マーフド副大統領が出席していたのは単なる代理かと思ったのですが、どうもそうではないようです。

5年前の大統領選挙に向けて、当初の副大統領候補は、現在の政治・法務・治安担当調整大臣でしたが、イスラム票が必要となり、急遽現在の副大統領に変えたのは有名な話です。

直前で外された副大統領候補は、ガンジャール次期大統領候補の副大統領候補として指名され、その名前も同じマーフドであることは何か因縁を感じます。

現在の副大統領は選挙で勝って就任した後は、ほとんど活躍する場も無く、この5年間は存在を忘れられるような立場でした。

しかし、最大イスラム教組織の長を務めるだけの人物ですから、自身の考えを持たないはずもありません。

任期最後の段階で、羽目を外したジョコウィ大統領に、堪忍袋の緒が切れたのかもしれません。

30年の長期政権を維持した、スハルト元大統領の真似をしようとしても、民主化が進みつつある現在のインドネシアでは難しいようです。