2024.02.05
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第5回次期大統領候補テレビ補討論会の視聴感想
2024年2月4日(日)ジャカルタ会議場JCC
議題:①健康、②情報技術、③文化、④教育、⑤社会福祉・共生社会、⑥労働
感想:プラボウォ候補はいつもの気楽な水色のシャツ姿で、公約で具体的なものは、貧困層に対して300万戸の家を提供することでした。
ガンジャル候補は今回も奇抜なデザインの若者の服装でしたが、公約で具体的なものは特になく、抽象的な主張に終始していました。
アニス候補はスーツとネクタイの正装で、公約で具体的なものは特になく、教育の重要性を抽象的に主張していました。
プラボウォ候補がIT技術者の育成のために、海外留学を拡大しなくてはいけないとの意見には、どうして国内で可能にしないのかと、少し落胆しました。
子供の発育不良を防ぐために、プラボウォ候補が子供に食事を無償で提供すべきと主張するのに対し、ガンジャル候補は妊娠当初から母体に栄養を与えなくてはならないと主張していましたが、それは医学の議論でしょう。
今回のテーマは地味な内容で、熱い議論を呼ぶものがなく、究極の討論会と言う前評判の割には迫力が無く、投票日を10日後に控えた超安全運転のただの講演会のようで、肩透かしを食らった感じでした。
これまでの3回の大統領候補、ならびに2回の副大統領候補による討論会を通じて、各候補に感じた印象は、誤解を恐れずに述べると以下の通りです。
アニス・ムハイミン候補:ジャカルタ知事時代の実績がほとんど取り上げられなかったのは、改めて主張出来るような実績が無かったのかと、疑いたくなります。一言で譬えると、理論重視の大学教授。
プラボウォ・ギブラン候補:スハルト時代の癖が抜けないのと、現大統領の長男と言う意識のためか、俺たち親分・子分に任せておけば良いとの本音が、プンプン匂って来ます。一言で譬えると、気迫重視のやくざの親分。
ガンジャール・マーフド候補:もしも当選すると、親中社会主義のメガワティ党首と、保守的主民主主義のマーフド副大統領の間で板挟みとなり、苦労するだろうなと思います。一言で譬えると、成績重視のセールスマン。