ゴルカル党の次期党首はジョコウィ大統領か

スハルト独裁政権の基盤として作られたゴルカル党は、職能グループと言う意味の名前で、当時は政治家、事業家、公務員、軍隊（当時は警察も含む）など、国を牽引する組織により構成されており、実質的に一党独裁を担っていた政党でした。

1998年のスハルト政権崩壊以降は、野党になる時期もありましたが、今でも三大政党の位置を維持しており、今回の選挙ではプラボウォ次期大統領を支持したことで、次期政権では主要な与党として勢力を持つことでしょう。

そのゴルカル党の次期党首に、ジョコウィ大統領が食指を伸ばしていると伝えられています。

一年前まで永く支持基盤であった、インドネシア闘争民主党を裏切る形で、長男を副大統領候補として受け入れたプラボウォ次期大統領側に付き、ここを支持したゴルカル党にすり寄っている形です。

引退後に院政を敷くための、活動基盤として狙っているのでしょう。

しかし、ゴルカル党の党規では、党首は最低5年間の執行委員を務めなくてはいけないそうなので、またしてもルール変更を強行しそうな雰囲気です。

今のところは向かうところ敵なしのジョコウィ大統領ですが、どこかでしっぺ返しを受けるのではないかと心配です。