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2024.04.24 最近のニュースに私的コメント

中部カリマンタン州で中国が稲作支援

インドネシアを訪問中の王毅中国外交部長は、インドネシアの米の輸入削減に貢献するため、中部カリマンタンでの稲作を支援すると約束しました。

2022年の中部カリマンタンでの米生産量は204,291トンで、インドネシア全体の0.6%に過ぎません。

そもそも、ジャングルに覆われたカリマンタン島において、本当に稲作が出来るのだろうか、との疑問があり、インドネシアの農業関係者からも、自然環境が全く異なる土地において、中国の稲作技術は有効なのだろうかと疑問視されています。

因みに2022年の国別米生産高(トン)では、以下の様なランキングとなっています。

1.中国 208,494,800
2.インド 196,245,700
3.バングラデシュ 57,189,193
4.インドネシア 54,748,977

懸念されるのは、これまでアフリカ各地で行って来たように、中国製の農薬を大量に売り付けて投与し、仮に大量生産に成功したとしても、そのほとんどを中国本土に持って行かれることです。

色々な分野で中国への依存度を高めつつあるインドネシア政府は、日本政府とどこか似たところがあるように思えて心配です。