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2024.07.03 最近のニュースに私的コメント

又してもジョコウィ大統領の子息に対する特別配慮

法律で定められた副大統領としての年齢40歳に満たない、ジョコウィ大統領の長男ギブラン36歳について、ソロ市長としての経験があるからと例外扱いした、ジョコウィ大統領の妹婿の憲法裁判所主席判事は、最終的に倫理上の責任を問われて罷免されましたが、立候補は有効とした総選挙委員会の判断で、その長男は副大統領に当選しました。

そして今度は次男のカエサン29歳で、どこかの州副知事または知事に立候補すべく、周囲が担ぎ上げているのですが、やはり法律が定める最低年齢30歳に抵触してしまいます。

そこで今回声を上げたのが総選挙委員会の委員長で、就任時の2025年1月ではなく、2027年4月時点で30歳であれば問題無いとの声明を出しました。

これらの何が何でもジョコウィ大統領の子息を、政界に送り出そうとする力はどこから出ているのでしょうか。

仮に父親であるジョコウィ大統領自身が裏で圧力を掛けているとしても、任期は残り4ヵ月しかなく、普通であればレームダック状態のはずです。

しかし、未だに国民からの支持率は75%を超えており、その名前は大きな力を残しているので、プラボウォ次期大統領が裏から圧力を掛けて、その見返りにジョコウィ大統領に恩を売り、引退後はあまり煩いことを言わないように裏取引をしているのかもしれません。

インドの叙事詩ラーマヤーナを愛読し、人間関係の機微に天才的な能力を発揮し、30年間の長期政権を維持した、スハルト元大統領の娘婿として、その辺りのことを学んでいたのかもしれません。