2024.07.12
最近のニュースに私的コメント
国軍と国家警察はスハルト時代に回帰するのか
国軍と国家警察の将校が民間組織の職務も兼務出来るように法律を改訂する動きがあり、社会からは反対の声が上がっています。
スハルト政権時代は警察も国軍の一つで、四軍はインドネシア共和国武装軍ABRIと呼ばれ、兼務が認められていました。
当時は軍幹部になると、あちこちの民間組織から顧問や相談役就任の声が掛かり、本業の薄給とは桁違いの、莫大な副収入を得ていたようです。
スハルト政権崩壊後は警察軍が国家警察として分離し、幹部の兼業も禁止されたようなのですが、それも汚職拡大の一つの原因になっているかもしれません。
しかし、このような一連の流れを見ていると、権力者は私腹を肥やすのが当然で、そのために知恵を出して努力するのが、インドネシアの本来の文化なのかと思いたくなります。