2024.07.21
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ギブラン次期副大統領の茨の道
ジョコウィ大統領の長男で、ソロ市長をしていたギブラン氏がプラボウォ次期大統領との時間を作るため、早々とソロ市長を辞任して、活動拠点をジャカルタに移動したようです。
プラボウォ次期大統領の半分の年齢で、父親であるジョコウィ大統領の絶大な人気と、若者の支持を背景に、プラボウォ次期大統領の当選に大きく貢献したことは、自他ともに認める成果でしょう。
しかし、プラボウォ次期大統領は、30年前までは国軍のトップ候補として、そしてスハルト大統領の娘婿として、誰もが認める次期大統領候補の第一人者でした。
1998年のスハルト政権崩壊によりその可能性は消え去り、レバノンに亡命する立場に追い込まれ時期もありました。
帰国後は何度か大統領選挙に挑戦するものの敗退し、3度目にしてやっと念願の大統領職を獲得した百戦錬磨の軍人であり政治家です。
自身が設立した政党は議会でも大きな勢力を持ち、優秀な政治家も数多く擁しています。
そんなプラボウォ次期大統領の下で、副大統領として活躍するには並大抵の能力では難しいでしょう。
いつまでも父親の七光りで大事にされるのも難しいでしょう。
しかし、もしもこの試練を乗り越えて、政治家としての経験を積み上げて多くのことを学ぶことが出来れば、インドネシアにとって貴重な、次期世代を担う政治家として期待されます。