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2024.08.07 最近のニュースに私的コメント

短命だったインドネシアの民主主義

1998年5月のジャカルタ暴動で30年間のスハルト独裁政治が崩壊し、その後の政治的混乱期を経て、2004年以降は国民の直接選挙による大統領、議会メンバー、州県市の首長の選択が実施され、インドネシアは自他共に認める民主主義国家として世界に知られました。

しかし、今回の大統領・副大統領選挙では縁故主義が幅を利かせ、インドネシアの歴史に汚点を残しました。

そして現在進行中の首長選挙では、特にジャカルタ州知事の候補選定の過程は、完全に政党間の利害調整を優先したもので、まるで日本のお家芸である密室政治そのものと言う感じです。

結局、インドネシアの民主主義と言えるのは、ユドヨノ政権の10年間だけで、その後は政界貴族達の利権の取り合いで終わってしまったのかもしれません。

KKN (Korupsi, Kolusi, Kronologi)と称される、汚職・共謀・縁故主義は、インドネシア国民から消すことの出来ない遺伝子のようです。