MULYONOとは誰の事？

先の大統領選挙で2位に着いて健闘した、元ジャカルタ州知事のアニスは、11月のジャカルタ州知事選に立候補することを表明していましたが、政党からの支持が得られず、結局、立候補は諦めることにしたようです。

これに関して、立候補登録の直前まで支持を示唆していた野党のインドネシア闘争民主党は、MULYONOの邪魔が入って実現しなかったと主張しました。

MULYONOと誰なのかと思い調べたところ、ジョコウィ大統領の別名であることが分りました。

本名を出さずに別名で非難する辺りは流石ジャワ文化と言うべきでしょう。

この件で思い出すのは、ジョコウィ州知事が大統領に就任して、その後任となったアホック副知事のその後の災難です。

知事代理期間が終わり、正式に知事に立候補して選挙活動をしている際に、ジャカルタ湾にある島の演説会で、イスラム教を侮辱したとの訴えで逮捕され、2年間の投獄生活を送ることになったのでした。

投獄中に彼の妻が浮気をしたとのことで、離婚したアホック氏はイスラム教徒に改宗し、妻の警護官であった女性警官と再婚しました。

その選挙を争ったのがアニス氏で、アホック氏の投獄で選挙に勝利してジャカルタ州知事に就くことが出来ました。

このことについてジョコウィ大統領は、アニス氏は裏で画策していたと暗示していたので、もしかしたらその敵を取ったのかもしれません。

もはや誰のための選挙なのか、分からなくなって来ました。