2024.09.06
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政権の圧力に屈した汚職撲滅委員会KPK
ジョコウィ大統領の次男カエサン夫妻がアメリカ旅行の際に、シンガポールを拠点とするオンラインショッピングサイトの大手Shopeeから、自家用ジェットの便宜を受けていた問題で、汚職撲滅委員会は聴取を中止すると発表しました。
残りの任期を1ヵ月としたジョコウィ大統領と、プラボウォ次期大統領の両政権からの圧力に、汚職撲滅委員会が屈したとしたとしか考えられません。
これはインドネシア社会の最大の問題の一つである、汚職・共謀・縁故主義いわゆるKKNを無くすために24年前に設立された、汚職撲滅委員会KPKの終わりの始まりを意味するものでしょう。
それにしても、飛ぶ鳥跡を濁すジョコウィ大統領は、また一つ汚点を残すことになりました。