2024.10.01
最近のニュースに私的コメント
スカルノ&スハルト時代の再来
本日、新たな国民議会の総会において、2024年から2029年の議長として、前期に続いて最大政党であるインドネシア闘争民主党代表のプアン氏が再選されました。
氏は初代大統領である故スカルノ氏の孫であり、母親は第5代大統領を務め、インドネシア闘争民主党の党首で、インドネシアを代表する政治一族を率いるリーダーでもあります。
そしてプラボウォ次期大統領は第2代大統領である故スハルト氏の義理の息子です。
立法のトップをスカルノの系列が、行政のトップをスハルトの系列が担うことになったのは偶然ではないでしょう。
インドネシアの政治社会の最大の課題はKKN、すなわち共謀・汚職・縁故主義を撲滅することですが、逆に言うとこれらが蔓延している証拠でもあります。
今月で2期10年の政権が終わるジョコウィドド大統領の諸行を見ると、権力を持つと特に縁故主義が優先されるようです。
今後益々世襲に基づく縁故主義が猛威を振るうことがないように願っています。