2025.05.01
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プラボウォ大統領、アウトソーシングを無くす
5月1日のメーデーに独立記念広場で開催された労働者の大会に、インドネシア労働党の党首で、インドネシア金属労協の委員長でもあるサイド氏と共に登壇したプラボウォ大統領は、アウトソーシングを無くす方法を考えると公言して喝采を浴びました。
2020年に施行された雇用創出法では、アウトソーシングは一つの雇用形態として定義されており、主に守衛、運転手、給仕、清掃員などがこの方式で雇用されています。
いずれも人数の少ない職種なので、仮に廃止されても企業にとって大きな問題にはならないでしょうが、正社員や期間契約社員として雇用するとなると、人事の仕事は増えることでしょう。
10年前に民主主義のシンボルと称されて登場したジョコウィ前大統領が資本家重視の政治を行ったのに対し、スハルト強権政治の再来かと懸念された強面のプラボウォ大統領は、庶民のための政治を行う姿勢を見せています。