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2025.05.25 最近のニュースに私的コメント

サッカーの人材育成に見える日本とインドネシアの違い

インドネシアは2026年のワールドカップにアジア代表の一つとして参加すべく、必死の努力を続けています。

アジア最終予選C組では、日本が断トツの1位でワールドカップ進出を一早く確定していますが、インドネシアは中国と日本との2試合を残し、6チーム中で4位の位置に付けています。

残る2戦で得点を稼いで、オーストラリアとサウジアラビアを抜いて、2位に勝ち上がるための作戦は、監督を韓国人からオランダ人に入れ替えて、19人の外国人選手を急遽インドネシアに帰化させて、インドネシアの代表チームを強化することです。

登録選手の半数を帰化した外国選手で固めたインドネシアチームは、果たしてワールドカップに進出できるのでしょうか。

日本代表チームはこれまで無敗の強さで、ワールドカップ進出を世界で一番早く確定させるという快挙を果たしました。

日本のサッカーがここまで来るまでには、学校、企業、そして地域のリトルリーグなどを通した、半世紀以上の地道な努力があったと思います。

日本人選手を海外の強豪クラブチームに移籍させることも、大きな成果を出していると言えるでしょう。

しかし、日本代表チームは日本人で構成し、外国人選手を帰化させて入れ替える様な手段は取りませんでした。

監督は外国人を雇うことは何度がありましたが、現在大きな成果を上げているのは日本人です。

このことに、人材育成に対する両国の決定的な違いが見て取れます。

これはサッカーに限ることではなく、産業界においても言えると思います。

自国の経済成長に直ぐに貢献する大規模な外国投資を優先し、中小零細企業からなる裾野産業の育成に未だに真剣に取り組もうとしないインドネシア政府の姿勢は、残念ながらインドネシアサッカー協会が取った戦略と全く同じなのです。