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2025.01.01 メルマガバックナンバー

インドネシア進出サポートメルマガ2025年1月号

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インドネシア進出サポートメルマガ2025年1月号
Vol.22 【2025年1月1日発行】
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関係各位

新年あけましておめでとうございます。

このメルマガはこれまでにインドネシア関連の仕事でお世話になった方々に、最新のインドネシア事情を気軽にご理解頂ける内容で毎月初日に配信しております。

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■目次 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

【1】 インドネシア進出関連ニュース『これからも日本企業はインドネシアをパートナーとすべきか?』
【2】 インドネシア社会一般ニュース『長かった選挙期間を振り返って』
【3】 インドネシアお楽しみニュース『懐かしいジャム―売り』

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【1】これからも日本企業はインドネシアをパートナーとすべきか?

ジョコウィ前大統領による10年間の政権下で、インドネシアにおける日本の立ち位置は大分後退したと感じていました。

その原因は日本側とインドネシア側の双方にあると考えています。

日本は失われた30年と言われるデフレ経済の下、官民共に国内投資だけでなく海外投資も減少し、インドネシアに対する直接投資の国別ランキングでは、独立以来維持して来た首位の座を、2019年以降は中国に明け渡し、その差は年々広がっています。

この日本側の原因が影響しているだけでなく、社会主義者であったスカルノ初代大統領の長女、メガワティ氏が党首を務めるインドネシア闘争民主党を政治基盤とするジョコウィ政権は、経済成長の原資となる海外からの投資を、中国共産党の一帯一路政策に依存する姿勢を前面に押し出して来ました。

その代表的な事例として、ジャカルタ-バンドン間の高速鉄道建設の契約直前での中国への発注、中国主体での国家的プロジェクトである電気自動車の世界供給拠点建設、新首都建設における中国資本への強い期待と依存などが挙げられます。

一般庶民や民間事業者の声はまだまだ親日的であるものの、ジョコウィ政権の次の政権も同様であり、日本政府も相変わらず緊縮財政を続けるのであれば、日本の存在感は年々弱くなり、近い将来には取り戻すことが出来ない所まで行ってしまうと懸念しています。

しかし、プラボウォ大統領の中国に過多に依存しないであろう全方位的な外交姿勢、そして2025年1月20日から始まるアメリカのトランプ第二次政権が予告している強硬な対中政策を考えると、日本もインドネシアもその煽りを受けて変わらざるを得ない局面を迎えるでしょう。

その意味で2025年からの4年間は、インドネシアと日本の今後の関係を見直す時期になると予感しています。

【2】長かった選挙期間を振り返って

2023年初頭から始まった次期大統領・副大統領選挙、ならびに国会、州議会、県・市議会の総選挙は2024年2月に投票が行われ、新政権は10月から発足しました。

そして息つく暇も無く州、県、市の首長選挙が始まり、2024年11月に投票が行われました。

民主化が実現した2000年以降、5年毎に行われるこれらの国民による直接選挙は、2年間の長い選挙活動の日々が続き、選挙権の無い外国人として見ているだけでも疲れて来るので、政治家や選挙関係者にとってはさぞや大変な時期だろうと同情していました。

そして何よりも2億7千万人の国民を対象とする選挙活動資金は膨大な額に達するものと推測されます。

10年前の総選挙で、ある県議会議員に立候補した娘のために全財産を投げ出した、知り合いの建設会社社長が居たのですが、結局彼女は落選してしまい、資金を回収する手段を無くした父親は心臓発作で亡くなり、その娘はそれを苦にして自殺をするという悲劇がありました。

他にも似た様な事件があったのかどうかは分かりませんが、国民による直接選挙は金が掛かり過ぎるので、首長選挙は地方議会議員による間接選挙にしてはどうかとの意見も出始めているようです。

大臣の数を34から48に増やして大きな政府を作ろうとしながら、一方で国家予算の節約に大鉈を振るおうとしているプラボウォ大統領ですが、この選挙制度の見直しに手を付けるのかどうか、興味のある話題です。

【3】懐かしいジャム―売り

最近では特に都市部ではあまり見かけなくなりましたが、1990年代までは背中に沢山の瓶を背負い、手にはコップを入れた籠を下げ、伝統衣装に身を包んだマドゥラ島から出稼ぎに来ているらしい、ジャム―売りの女性を道端で良く目にしたものでした。

ジャム―は伝統医薬品の一種で、色々な種類があり、運転手や工場の作業者達は、軽い病気の時は彼女達が選んでくれたジャム―を、瓶からグラスに注いで飲んでいました。

中には美人の売り子も居たのですが、彼女たちに手を出すと、気が荒くて有名なマドゥラ島出身の男達に殺されるぞと脅されたものでした。

ジャム―をGoogleのAIで検索すると、自然由来の素材を原料としており、根茎や木の皮、果実、種子、葉っぱ、蜂蜜、ローヤルゼリー、乳、食用卵などが使われ、すりつぶしてジュース状にして飲むほか、外用のペースト薬としても利用され、粉末タイプもあり、お湯や牛乳、豆乳、ヨーグルトなどに溶かして飲むことが出来、乳製品を加えてラテにしたり、レモングラスやシナモン、ライムを加えたりするなど、さまざまなレシピがあるとされています。

肌の健康を保つ効果、冷え性の改善、咳や喘息の緩和、 心筋の働きを良くする効用があるそうです。

2020年に施行された雇用創出法の中の投資分野大統領令では、人体用伝統薬品製造と分類されており、投資条件は国内資本100%で外国資本の参入は認められていません。

医薬品・食品監督庁(BPOM)の審査対象項目に伝統医薬品と言う品目はありますが、道端で販売している瓶の中味がBPOMの認可を得ていると考えるのは少し無理があると思いますが、スーパー等で棚に並んでいる製品や、オンラインショップ<https://shopee.co.id/search?keyword=jamu>で販売されているものは間違いなくBPOMだけでなくHALALも認可取得済でしょう。

以上

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小野耕司/インドネシアビジネスサポート
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