2025.03.05
最近のニュースに私的コメント
ジャカルタ周辺の大洪水は人災
大ジャカルタ圏、いわゆるJABODETABEKが大洪水に襲われて、特に曲がりくねった川の近くは屋根までの洪水被害に遭っていることが報道されています。
ジャカルタ特別区の知事は、洪水の原因は上流からの水が原因だと、まるでジャカルタの責任ではないような声明を出していますが、今更何を言っているのかと呆れてしまいます。
確かに南のボゴール周辺の山に降った雨が川を伝わってジャカルタに流れ込むのは昔からの事実です。
そしてジャカルタ湾が高潮と重なると、その水は海に流れることが出来ず、山からの水と海からの水の双方の挟み撃ちになるのは今に始まったことではありません。
この事実に対して中央政府とジャカルタ政府はどんな対策を取って来たのでしょうか。
曲がりくねった多くの川を改修することはほとんどなく、ゴミが投棄されて流れが悪くなることにも後手後手の対策でした。
地下水の過剰摂取でジャカルタ北部の地盤沈下が深刻になっても、都市開発を優先して来ました。
挙句の果てに、洪水を一つの理由にした首都移転ですか?
ここまで来るともはや自然災害ではなく、政治家の無為無策による人災です。
洪水のニュースを見る度にそのように確信します。