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2011.07.05 インドネシアでの仕事のアドバイス

インドネシアで仕事をする際の(老婆心的)助言

①給与格差:日本人駐在員と現地工員との差は100倍くらいある。この人達に日本人と同じ成果を求めるから毎日イライラする。1/100の給料で1/10の成果を出してくれたら有り難い、と思えばイライラもなくなる。逆に彼らは日本人に対して、自分達の100倍の仕事をしているのかと、いつも見ていることを忘れないように。

②イスラム教:日本人にとってイスラム教は未知の世界で困惑することが多い。それを盾にとって自分達の都合の良いことを要求される場面もある。しかし、仕事をさせてもらっているインドネシアと言う国は彼らの国であることを絶対に忘れてはならない。合法的である限り感情的にならずに寛容でありたい。また、特にイスラム教徒は心身ともに生活の拠り所が信仰心である。信仰する宗教を持たないことは人間として疑問視されかねないので、『私は無宗教です』とは極力口にしない。

③時間感覚:インドネシア人が良く口にする言葉に『Jam karet:ゴム時間』がある。業者とアポを取ると、『では明日』というだけで何時何分と特定しない場合がある。当然のことながら仕事の納期に対しても驚くほど寛容である。これに対処するにはこちら側から途中の進捗状況をくどいほど確認するしかない。

④ジャワ人気質:インドネシア人の中でも特にジャワ人は慎み深く遠慮することが多い。仕事を依頼する場合や、会議の中でも、判らないことを質問するのは説明している人、特に上司や年上の場合、に対して失礼であると感じるらしい。『判りました』との返事をもらっても、もう一度ポイントを確認することが望ましい。

⑤独立国家の誇り:『日本はアメリカに負けたが、インドネシアは自分達で独立した』と何人かのインドネシア人と口論になった際に最後に言われた。彼らは日本の経済力や技術力に対しては敬意を払い、素直に学ぼうとしている。しかし、普段はあまり口にしないが、自分達はオランダから独立を勝ち取った国民であることに強い誇りを抱いている。経済力や技術力だけで上から目線になることは避けたい。

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