2012.09.13
最近のニュースに私的コメント
重厚長大産業を重視する投資政策
インドネシア商工会議所は中国からの資源開発投資に熱い視線を送っている。
一件当たり数千億円に相当する大規模投資は確かに魅力的であろう。これからも大量の資源を確保しなくてはいけない中国にとっても、オーストラリアよりは比較的近く、アフリカよりは遥かに近いインドネシアは、重要な調達先となり得るであろう。
しかしその先にあるのは荒廃した自然と、住むところを無くした地元住民の姿であるような気がしてならない。パプア州のアメリカ資本による鉱山開発がそれを実証している。
中国資本はアメリカ資本よりも自然保護や地元住民のためにより良い対策を打つと考えているのだろうか。国全体の経済発展のためには仕方の無い犠牲と諦めているのだろうか。
一方で、日本からの投資は自動車やサービス業を中心に、小規模な案件が多数殺到している。最近新しく就任した投資調整庁長官は、投資額は小さくとも地場産業の発展に寄与する投資を期待している旨の発言をしている。日本は国としてこのような形での貢献をもっとアピールすべきと思う。