2014.05.28
最近のニュースに私的コメント
今年に入ってトーンダウンした労組のデモ
ジャカルタ・ジャパンクラブの情報によると、今年に入ってからの労働組合によるデモは昨年に比べて大分トーンダウンしているようです。
2013年は毎月平均62件のデモが計画され、主催者の発表による参加者数は平均800人でした。それに対して2014年の5月までの毎月平均のデモは40件で、参加者数は平均で500人です。
原因としては、労働組合の上部組織で内輪揉めがあり統制を欠いているとか、あまりにも激しい要求と活動から、一般市民の支持を取れなくなっているなどが言われています。
もしかすると、今年は5年に1回の総選挙と大統領選挙があるため、国としての混乱を避けるため、何か大きな力が働いているのかもしれません。
4月末にジャカルタを訪問した時にも、国会議事堂前で4万人規模のデモが計画されているとのニュースで、日本に帰るために空港へ向かうルートを変えようと思ったのですが、試しにその前を通ったところ実際は40人くらいの小規模なもので肩透かしを喰らった感じでした。
次期大統領が誰になるのかまだ判りませんが、実務派のジョコウィ氏、または国粋派のプラボウォ氏のどちらになっても、労働組合の動きは抑えられるような予感がします。