2018.09.15
最近のニュースに私的コメント
大統領選挙候補者討論は英語とアラビア語で?
来年行われる大統領選挙に向けて現役のジョコウィドド氏とライバルのプラボウォ氏の両陣営は選挙活動を始めているが、プラボウォ陣営から英語での討論が提案された。
これに対してジョコウィドド陣営はアラビア語でのコーランの読誦を競うことを提案している。
インドネシア語と言う立派な自国語があるのに何故に英語で討論しなくてはいけないのか理解出来ない。インドネシア共和国1945年憲法の第36条には『国語はインドネシア語である。』と明記されているのにも関わらずである。裁判においても基本的に文書はインドネシア語でないと法的効力を持たない。
また、アラビア語でのコーランの読誦を競うと言うのも違和感を禁じ得ない。建国五原則であるパンチャシラでは信仰の義務を謳っているが特定の宗教を除いては宗教の選択は自由のはずであ。確かにイスラム教徒が圧倒的に多いが、インドネシアはイスラム教国ではないはずである。これでは少数派である他の宗教を無視したことになり、国是である『多様性の中の統一”Bhinneka Tunggal Ika”』にも反するのではないだろうか?
双方の副大統領候補の選定過程でも???に感じることがあったが、選挙に向けて何やら怪しいことが色々と出て来そうな予感がする。