操業後のフォローアップ
インドネシア現地法人が設立され、操業を始めてから三年くらい経つと色々な問題点が見えてくるものです。それらの問題点に対して個別にモグラ叩き的に対処していたのでは、この後の企業成長や事業展開にとって適切でないことは誰から見ても明らかです。
ではどのような対処が望ましいのでしょうか?
私が実際に行っているのは下記の12分野について、経営幹部スタッフにそれぞれの現状課題と施策目標をヒアリングすることです。
サブ分野は全部で53項目ありますが、それぞれについて全く何も実施ししていない【0点】から、完璧に実施している【10点】で点数を付け、それぞれの分野での平均点をレーダーチャートで表してみると弱点が良く見えます。
分野は変えない方が良いのですが、サブ分野は会社の性格に合わせて修正することは可能です。大事なことは定期的に会社全体のレビューを俯瞰的に行うことです。
1.事業戦略の推進
マーケット調査
新規事業戦略の確立
長期事業計画の更新
2.製品およびサービスの開発
既存商品の評価
商品化の準備
3.マーケティングおよび販売
市場と顧客状況の把握
マーケティング戦略の展開
販売戦略の展開
受注管理
4.調達・生産・納入
サプライチェーン計画
資材・部材調達
生産
納入
物流
5.アフターサービス
顧客サービスの企画
顧客サービスの体制
顧客サービスの評価
6.人材開発および管理
人材計画
人員採用
人材育成
人事考査
再配置および退職
従業員情報管理
7.技術情報管理
ITインフラ活用
技術情報の保護
企業情報の保護
知的財産の監視
ITインフラの保全
8.会計・税務管理
管理会計
収入会計
財務会計
固定資産計画会計
給与支払い
買掛金管理
資金運用
内部統制
税務処理
国際資金管理
9.資産管理
土地使用権
設備保全
固定資産の更新
固定資産の処分
10.安全衛生管理
従業員の健康管理
社会保険への加入
安全教育
11.リスク管理
労働組合対応
従業員対応
各種係争対応
情報源の充実
12.経営の現地化
生産部門
総務部門
営業部門
物流部門