インドネシア大学語学センター訪問記
今年の1月にインドネシア大学内にある語学センター(BIPA:Bahasa Indonesia bagi Penutur Asing 外国人向けインドネシア語)を訪問する機会があり、入学について色々と聴いてみました。
アクセス:
語学センターはインドネシア大学デポックキャンパスの中にあり、スカルノハッタ国際空港からは1時間くらいで着きました。
キャンパスの南側に新しい外環高速道路の一部が開通しており、空港からは市街地に入らず、殆ど高速道路だけを使って辿り着くことが出来ました。
新しい外環高速道路は完成した暁には、スカルノハッタ国際空港から南下して、インドネシア大学の南側を通過してからブカシの工業団地を南北に突っ切り、タンジュンプリオク港へと抜けるようになります。
キャンパスに隣接する形で電車の駅もあり、ジャカルタとボゴールを南北に結ぶ電車でジャカルタへ出ることが出来ます。
南北3Km、東西1Kmの広さを持ち、まるで植物園のようなキャンパスの中は無料の構内バスが走っていて、駅と各施設の間を移動する際に利用出来ます。
インドネシア語コース:
毎年、1月、5月、9月に開始され、それぞれ3ヶ月半くらいのコースとなります。
毎回のコースには初級、中級、上級の3段階があり、中級と上級を受講する場合は事前に試験があります。
受講生は色々な国から来ているようで、日本人の学生や駐在員も多くいると聞かされました。
授業は月曜日から金曜日までで、毎日8:30-10:30と11:00-13:00の2回で、14:00-16:00にはインドネシア舞踊、伝統楽器演奏などの学生によるインドネシア文化の課外活動があります。
希望者はRp.200,000/時間でインドネシア語の個人授業を受けることが出来ます。
受講手続き:
いくつかの受講申込に必要な書類は申請書、履歴書、健康診断書、誓約書、財務保証書、そして顔写真で、下記のホームページからもダウンロード出来ますが、最新のバージョンでないこともありますので、<bipaui.reg@gmail.com>に要求して送ってもらうことをお薦めします。
https://lbifib.ui.ac.id/archives/category/bipa/how-to-register
書類は全てPDFで事務局にメール添付または国際宅急便で送ることになります。
書類の受付締め切りは開校の3ヶ月前で、審査の結果は2週間くらいで出るので、その後に受講料を送金して正式に登録されます。
例えば初級を受ける場合、その後の中級または中級と上級の双方を一括で申し込むことも可能です。
受講料金:
各コースの2020年度料金はRp.21,150,000(約17万円)で、受講開始の3ヶ月に一括で支払うことになります。
この料金には留学ビザの申請手続き料金も含まれます。
留学ビザ:
最長1年間の留学ビザを申請・取得してもらえます。
但し、在日インドネシア大使館での手続きは日本側で行う必要があるため、取り扱ってくれる旅行代理店に依頼すると4万円くらいかかります。
宿泊:
留学中の宿泊施設としては、キャンパス内にあるゲストハウスまたはキャンパス周辺の下宿(KOS)とアパートがあります。
ゲストハウスはキャンパスの北の端に位置し、森に囲まれたリゾートホテルのように作りで全て個室ですが、1泊4千円以上取られます。
下宿(KOS)は1ヶ月5千円から1万円くらいまでで、たくさんの物件があります。
1万円以上の物件はエアコン、トイレ、シャワー、キッチン、WiFiが備わっているようです。
アパートも幾つかありますが、価格を調べる時間はありませんでした。
周辺にはホテルもありますが、留学ビザを取得する際に所在地証明が必要になることから、ホテルはそれを発行することが出来ないため対象外となります。
また、キャンパス内にある学生寮はBIPAの受講生は使えないそうです。
食事:
キャンパス内には毎日8:00-19:00に営業している学生食堂があり、1食200円くらいでお腹一杯になりました。
もちろんコンビニもあり、キャンパスの外には大きなショッピングモールもあります。