Petisi-50 （50人からの嘆願書）

現地のテレビニュースにPetisi-50というタイトルが出て来たので、懐かしを感じました。

元々はスハルト大統領による30年間の独裁政権に対して、独立戦争を共に戦った元軍人や著名な政治家が50名集まり、独裁政治を止めるように嘆願書を出したことからPetisi-50として有名になりました。

その中には以前駐在していた現地法人のビジネスパートナーの父親で、元警察軍長官のフゲン将軍も幹部5名の一人として名を連ねており、その後は政権による抑圧を受け続けた経緯があります。

なぜ今またPetisi 50なのかと思ったところ、どうも現政権のジョコウィ大統領があまり他人の意見に耳を傾けなくなったらしく、それでPetisi-50の名前が再現して来たようです。

コロナ問題への対応についても、責任を閣僚に押し付ける形で自分の保身を図ったとの評価を受け、世論調査でも60%以上が不満を表しています。

奇跡のような出世を遂げて大統領の地位に駆け上り、二期目を迎えたジョコウィ大統領ですが、有終の美を飾ってくれることを祈っております。