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2021.04.16 コンサルタントの独り言

フレームワークの重要さ

これまで多くの中小企業のインドネシア進出支援に携わって来ましたが、その際に役立ったのが世界的に普及している『ビジネスフレームワーク』と言われるツールです。
特に以下のフレームワークは、支援対象企業向けにカスタマイズして使うことで、説得力を持ってコンサルティングを進めることが出来たと思います。
PCF:American Productivity and Quality Center(APQC)から発行されたProcess Classification Frameworkで、現地法人の経営管理業務遂行能力を、事業戦略の構築、製品・サービスの開発、マーケティングおよび販売、サプライチェーンの管理、アフターサービス、人材管理、IT管理、財務管理、資産管理、環境管理、渉外管理、知財管理の12分野で評価、分析、改善するのに役立ちます。
SCOR:Supply-Chain Council(SCC)から発行されたSupply-Chain Operation Reference Modelで、現地法人のサプライチェーン運用能力を、サプライチェーンの可視化、顧客に対する信頼性、顧客に対する応答性、需要変動に対する柔軟性、サプライチェーンのコスト、サプライチェーンの資産活用、サプライチェーンの管理手法、リスク管理、人材の配置の面で評価、分析、改善するのに役立ちます。
Class A Checklist for Business Excellence:Inc. Oliver Wight Internationalから発行されたThe Oliver Wight Class A Checklist for Business Excellenceで、現地法人のITシステム導入適応能力を、戦略立案、人材開発、業務改善、人物金の統合管理、商品管理、需要管理、サプライチェーン管理、生産管理、調達管理の9分野から評価、分析、改善するのに役立ちます。
PMBOK:Project Management Institue (PMI)から発行されたProject Management Body of Knowledgeで、インドネシア進出というプロジェクトを、1.統合マネジメント、2.スコープマネジメント、3.スケジュールマネジメント、4.コストマネジメント、5.品質マネジメント、6.資源マネジメント、7.コミュニケーションマネジメント、8.リスクマネジメント、9.調達マネジメント、10.ステークホルダーマネジメントの10種類の知識エリアで管理するのに役立ちます。

SWOTクロス分析:インドネシアでの事業展開における強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)を抽出し、強みと機会を掛け合わせた攻めの戦略、強みと脅威を掛け合わせた守りの戦略、弱みと機会を掛け合わせた長期戦略、弱みと脅威を掛け合わせた撤退戦略を編み出すことに役立ちます。

4P:マーケティングの要素としてのProduct(何を売るのか)、Place(どこで売るのか)、Price(いくらで売るのか)、Promotion(どんな販促活動をするのか)を考える際に役立ちます。

Value-Chain:インドネシア事業は市場開拓、商品企画、顧客管理、サプライチェーンのどの分野での付加価値創造に期待すべきかを見極めるのに役立ちます。

PDCA:どんな仕事であれ、必ずPlan-Do-Check-Actionの繰り返しであり、このPDCAサイクルがちゃんと回っているかどうかという視点で仕事の進め方を評価する際に役立ちます。

しかし、何といっても最大のビジネスフレームワークは、複式簿記を基盤とした財務会計制度でしょう。これにより現地法人の財務能力を安定性、収益性、生産性、株主向けの4分野で評価、分析、改善することが出来ます。
以上はいずれも欧米で開発されたものですが、日本で開発されて世界中で普及しているものもあります。
そうです、トヨタ生産方式TPSです。
5S、三現主義、三無の排除、七つのムダ取り、カンバン方式などはインドネシアでも良く知られています。