2025.04.23
最近のニュースに私的コメント
娘婿の面目躍如
インドネシアの第二代大統領であった、故スハルト氏に英雄としての称号を与える提案が出されているそうです。
スハルト元大統領は、初代のスカルノ元大統領が、1965年の共産党クーデターに加担した疑いで失脚したのを受けて、1968年から30年間の長きにわたり、軍事独裁政権を背景にした経済開発路線を推し進め、開発の父と呼ばれています。
1997年のアジア金融危機に端を発した1998年のジャカルタ暴動で、多数の死傷者を出した責任を取る形で辞任に追い込まれました。
プラボウォ大統領はスハルト元大統領の娘婿として、そして陸軍の特別部隊司令長官として、ギャングの親分も従えて汚れ仕事を担当していたとされています。
ジャカルタ暴動で死傷者を出す切っ掛けを作ったのも当時のプラボウォ将軍であるとの疑いを持たれ、暫くレバノンに国外逃亡していました。
しかし、帰国後はいつの間にか政治の舞台に登場し、三度目の選挙で大統領に上り詰めた人物です。
そのような人物が国民に選ばれて大統領になったのだから、その義父であるスハルト氏も英雄の称号を与えられてもおかしくないとする空気が生まれているのでしょう。
娘婿の面目躍如です。