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2025.04.27 最近のニュースに私的コメント

早くも始まった2029年の大統領選挙に向けた地均し

2024年の大統領選挙で当選したプラボウォ大統領の陣営は、2029年の2期目の選挙に向けて早くも地均しを始めています。

その戦略の一つと見られるのが、最有力候補と見られる元西ジャワ州知事のリドワン・カミル氏、西ジャワ州銀行の汚職に関わったとされる容疑です。

真偽のほどは分かりませんが、汚職撲滅委員会KPKは汚職疑惑の容疑があるとして、自宅の捜査も行ったようです。

リドワン・カミル氏は昨年のジャカルタ州知事選にも立候補し、当初は支持率トップで、ジャカルタ州知事から次期大統領への可能性も囁かれました。

しかしその路線に脅威を感じたと思われたプラボウォ陣営から様々な妨害工作を受け、結果的にジャカルタ州知事の選挙には敗れてしまいました。

バンドン市長と西ジャワ州知事を通じて得た政治家としての実力と名声は、プラボウォ大統領の副大統領である長男を将来の大統領候補としたい、ジョコウィ前大統領にとっても邪魔な存在でしょう。

2期目の再選を狙う現在74歳のプラボウォ大統領と、10年後の長男の大統領当選を狙うジョコウィ前大統領は、この分野では強固な協力体制を敷いているのでしょう。