股裂き状態の汚職撲滅委員会

2000年頃に独立機関として設立された汚職撲滅委員会（KPK）は、これまでに何度か弱体化の圧力を受けて来ましたが、変わらず政府高官の汚職摘発と逮捕に活躍しています。

しかし相変わらず絶えることの無い、政府高官による億円レベルの汚職に怒ったプラボウォ大統領の、汚職撲滅に対する強い決意表明もあり、汚職撲滅委員会の権限は強化されると思いきや、逆に新しい法律ではKPKによる公共事業体の役員に対する取り調べの権限が剥奪されるとの懸念もあります。

政府の内部でも賛否が議論されているようですが、何故かジョコウィ前大統領も『KPKは公共事業体の役員を取り調べることは出来ない』と発言する始末です。

インドネシアには双子の太陽があると揶揄される所以です。